100回の好きの行方
「篤人、これって……。」
麻嘉は、キラキラひかる指輪をした自分の左手薬指を差し出し答えを求めた。
「結婚して。」
「……。」
「もう、堪えられないんだよね。数ある週末の何回かしか会えないのも、綺麗になっていく麻嘉を会社に送り出すことも。俺以外の男を見ているのも。」
「えっと……。」
今までこんな風に、麻嘉の前で焼きもちを露にすることはなかったため、少し困惑ぎみの麻嘉だが、構わず篤人は続ける。
「家業もお兄さんが継ぐことが決まって、忙しいの分かってるんだけど……。このアパート更新時期が近くて、物件探してたら、目に留まるのはファミリー物件ばかりでさ。麻嘉が料理する姿や子どもいないのに、子どもと遊んでる姿とかばっかり想像して……。」
この後も、そんな話が延々と続くのだが、麻嘉は、話の途中から涙を流し、話終わる頃には篤人に抱きつき、何回も頷いていた。
「愛してるよ。麻嘉。好きじゃ足りないくらい……。」
「私も、愛してる。」
二人はその後またベットへと戻り、愛を確かめあった。
そんな麻嘉は、"プロポーズされた?"と千華からメールが入っていたのに気がついたのは、これから何時間も後の出来事だった。
(完)
麻嘉は、キラキラひかる指輪をした自分の左手薬指を差し出し答えを求めた。
「結婚して。」
「……。」
「もう、堪えられないんだよね。数ある週末の何回かしか会えないのも、綺麗になっていく麻嘉を会社に送り出すことも。俺以外の男を見ているのも。」
「えっと……。」
今までこんな風に、麻嘉の前で焼きもちを露にすることはなかったため、少し困惑ぎみの麻嘉だが、構わず篤人は続ける。
「家業もお兄さんが継ぐことが決まって、忙しいの分かってるんだけど……。このアパート更新時期が近くて、物件探してたら、目に留まるのはファミリー物件ばかりでさ。麻嘉が料理する姿や子どもいないのに、子どもと遊んでる姿とかばっかり想像して……。」
この後も、そんな話が延々と続くのだが、麻嘉は、話の途中から涙を流し、話終わる頃には篤人に抱きつき、何回も頷いていた。
「愛してるよ。麻嘉。好きじゃ足りないくらい……。」
「私も、愛してる。」
二人はその後またベットへと戻り、愛を確かめあった。
そんな麻嘉は、"プロポーズされた?"と千華からメールが入っていたのに気がついたのは、これから何時間も後の出来事だった。
(完)


