溢れるほどの好きを君に
「私さ、実行委員やろうと思うんだけどどうかな」
そう言うとバッと後ろを向いた真希ちゃんが
「えっ!?桃が?」
と驚いたように聞いてきた。
「う、うん」
私も戸惑いながら答えると
「けどあれって結構大変らしいよ。放課後の集まりも多いし当日もあんまり自由に動けないって」
と教えてくれた。
そうだよね。
私もそれは聞いたことがある。
見てるだけでも忙しそうなのわかったし、去年、大変そうだなぁって思ってた。
でも見てるだけなの嫌だなって思ったんだもん。
「でも!私頑張るって決めたから」
「そっかー。桃はえらいなぁー!そこまで言うならがんばれ!応援するよ」
うん。がんばろう。
こうやってなんでも私のことわかって応援してくれるところも真希ちゃんの好きなところなんだよね。
「ありがと!」
「がんばれ!」