ある雪の降る日私は運命の恋をする
コンコンッ


検査が終わり病室に戻って来た途端、疲れからか急に睡魔に襲われ眠ってしまった。

時計を見ると夕方7時。回診かな?

「朱鳥ちゃーん、入るよ?」

「はーい」

ガラッ

「朱鳥ちゃん、気分はどう?」

「大丈夫!元気だよ!それより、なんか遅くない?」

「そうかな?ごめんね、遅くなっちゃって…テヘへ」

「大丈夫だよ!それより、回診?」

「あ、いや。回診じゃなくて、検査の結果を報告しに来たんだ。」

急に少し緊張してきた。

何か嫌な予感がする。

「まず朱鳥ちゃんは、喘息だったよ。それは、これからゆっくり治療して治していこうね。あと、倒れた原因なんだけど…よく、聞いてね?」

「うん……」

なんだろう、なにかあったのかな……?

「……最初はただのストレスからくる目眩と貧血かと思ったんだけど、今日の血液検査で気になる所があってね。また、明日もう1つだけ検査を追加させてくれないかな?」

「気になる……所?」

とても不安になってきた。

血液検査で気になる所……?

私……重い病気なの…かな?

「楓摩先生……あの、気になる所…ってなに……?」

とてつもない不安と恐怖で声が震えて、目に涙が浮かんできた。

「朱鳥ちゃん……」

先生は私の手を握り、目をまっすぐ見つめてからゆっくりと口を開いた。





















「朱鳥ちゃんは 白血病 かもしれないんだ。」
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