ある雪の降る日私は運命の恋をする
1時間目の授業は数学

入院してたから、授業の内容がわからなくて付いていけない。

それに、先生は今年から入ってきた新しい先生で授業のスピードが去年よりも早い。

みんな、当てられてらちゃんとその分答えていて、自分の出来なさに少し悲しくなる。

「じゃー次の問題、んーと今日は5月29日だから、34番。前苑。前に出て答えろ。」

「えっ」

私は今日なんて運が悪いんだろう。

ただでさえ わからないのに、前に出て答えるなんて…

みんなは、クスクスと笑っている。

「どうしたー、前苑、わからないのかー?」

「……わ…からなぃ…………です」

私は、しょうがなく俯きながらそう言った。

すると、どこからか

「ダッセー、こんな簡単なのもわかんないのかよ」

という声が聞こえてきた。

そして、その周りでまた起こる笑い声。

なんか、学校が嫌になってきた……
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