ある雪の降る日私は運命の恋をする

学校

「ただいま……」

誰もいない寂しい家に1人で帰る。

家に帰ってすぐに制服を脱いで部屋着に着替える。

そのまま、倒れ込むようにソファに寝っ転がった。

疲れた……

頬を涙が伝う。

本当は、もっと楽しいはずだったのに。

楓摩が帰ってきたら、笑顔で「楽しかったよ!!」って言うはずだった。

だけど

全然、楽しくなかった。

もう学校には行きたくない。

なんで?

なにが悪かったんだろう……

みんな、私の事信じてくれない。

私は、ただみんなと話したいだけなのに……



あ、そうか。

この思考がダメなんだ。

私が強くならなきゃ。

私が気にしなければいいのか。

私が気にしなければ、きっとそのうち終わる。

そんな、酷いイジメという訳でもないし、大丈夫だよね。

私が、悲劇のヒロインぶってるから、ダメなんだ。

私は、そのまま目をつぶった。

気付くと私は眠ってしまっていた。
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