ある雪の降る日私は運命の恋をする
美味しそうな匂いがして目が覚めた。

少し体を起こすと台所に楓摩が居るのが見えた。

「あ、朱鳥起きてる。おはよ。学校、どうだった?」

「おはよ、楓摩。学校は……楽しかったよ」

私は、笑顔で聞いてくる楓摩に対して、楽しくなかった とは言えなかった。

「よし、じゃあ、もうご飯出来たから食べよ?」

「うん」

そう言って立ち上がる。

すると

フラッ

いきなり、目眩が襲ってきた。

いきなりの事だからそのまま、倒れそうになる。

「朱鳥っ!!」

そこを楓摩が支えてくれた。

「朱鳥、大丈夫?学校、疲れた?」

コクン

私は、素直に頷いた。

楓摩は、そのまま私を抱きかかえて、食卓イスの所まで運んでくれた。

夜ご飯を食べながら私たちは明日の学校について話した。

「朱鳥、明日学校休む?なんか、今日午前中だけでも、相当疲れてるみたいだし、休んだ方がいいんじゃない?」

私は悩んだ。

明日、学校に行かなきゃ行けない という気持ちと

体調が悪い事を理由に休んでしまえ という気持ち。

少し考えて、私は学校に行くことを決めた。
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