ある雪の降る日私は運命の恋をする
その日の夜、私は夢を見た。

学校に行くと、みんなに無視されて茉夢でさえ、あまり話してくれなくなってしまう夢。

「っ!!…」

怖くて目が覚めた時には、汗をビッショリとかいて、荒い息をしていた。

また、夜中に目覚めちゃった……

横を見ると、楓摩はまだ、寝ている。

でも、なんだか寂しくなって、私はそっと楓摩の手を取った。

そして、ギュッと楓摩の手を握る。

すると、楓摩はパチッと目を開けて私の方を向いた。

「あれ、朱鳥、起きてたの?まだ、夜中だよ?寝よう?」

コクン

私はそう、頷いてから楓摩に抱きついた。

「ちょっと、こうしてても言い?」

「うん。いいよ。」

楓摩に抱きついていると、何故かさっきの怖い思いも吹き飛んで安心できた。

私は、楓摩の暖かさに包まれながら眠りについた。
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