ある雪の降る日私は運命の恋をする
久しぶりに病室の外に出た。

検査は30分くらいで終わった。

それから、病室に戻って、また楓摩にベッドに寝かされた。

その後、楓摩は「ちょっと待ってて」といって病室を出ていった。

何かあるのか…と少しだけ不安になる。

五分ほどして、楓摩が戻ってきた。

手には、何やら銀色のトレーを持っている。

「朱鳥、ちょっと傷口深いからさ、処置してもいい?」

楓摩は、少し申し訳なさそうに私に聞いてくる。

なんか、嫌な予感……

「……痛いの…?」

「…ごめんね。傷口、縫わせてくれないかな?」

「…………………」

嫌な予感は的中。

縫う…とか。

絶対痛いじゃん…………

嫌だよ……

「朱鳥、お願い。少しだけ我慢してくれない?このまま放っておいて、血が止まらなかったら困るし……ね?」

楓摩はそう言うけど…タダでさえ、体が辛くて嫌なのに、痛い事されるなんて、耐えられないよ……
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