ある雪の降る日私は運命の恋をする

楓摩side4

午前4時。

隣でモゾモゾと動く感じがして目が覚めた。

朱鳥だ。

……あれ?

泣いてる?

なんでだろう……

「……ん?朱鳥、起きたの?まだ、朝早いよ?一緒に寝よ?」

「う、うん!」

朱鳥は、慌てて涙を拭き俺の隣に来た。

「朱鳥、ギュッってしてもいい?」

きっと、なにか理由があるんだ。

だけど、泣いちゃうような事があった時は誰かに一緒に居てほしいと思うはず。

だったら、理由を聞けなくても、せめて傍にいてあげよう。

そう思い、朱鳥に抱きついたまま再び眠りについた。
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