密かに恋焦がれて

待ち構えていたドアマンが扉を開けてくれて中に入っていく。
中も豪華で立派な作りになっていた。
ロビーの中央に飾られた胡蝶蘭と紫陽花のフラワーデコレーションはとても綺麗で目を引く。


エレベーターで階上に上がるとレストランがあった。


「ここだ」

琴美は後について入る。
入り口の受付でヒロが名前を名乗ると案内された。

ここは……。



個室に案内されて間違いなのではとヒロの方を見ると特に困った様子はなく中に入っていってしまい琴美は恐る恐る後に続く。
椅子を引いて貰い座ると外の眺めが絶景だった。

ウェイターから飲み物をどれにするか聞かれヒロがシャンパンを頼んだ。それから運ばれてきたメニューを見ると説明があっても値段が書いてない。
いよいよ琴美は心配になってきた。

「ヒロ……」

「決めたか?」

「これ値段がないよ……」

この時、琴美は真っ青な顔をしていたに違いない。






< 122 / 143 >

この作品をシェア

pagetop