あたしの親友が怒っている理由
「・・・だ、駄目だよね。
約束破ったし、友達失格ー・・・。」
親友って考え、鈴は違ったか。
「あすかのバーッカ!許さないし!
・・・ちゃんと来てよ、バーカ。」
“バカ、バカって、あたしはそんなバカか!?”
「バカだよ!」
いや、あたし正常だし・・・。
「ん。」
鈴は小さい箱をあたしの前に出した。
「何?」
「あすかに用意してたのっ!今年、私が家の用事あって、あすかの誕生日一緒に祝えなかったでしょ?
だ、だから絶対来て欲しかったの!」
照れくさそうに、むーっとした顔で言った。
「く、くだらないって言うでしょーっ!」
「いやいやいや、言わないって。・・・ありがと。」
なんか、すっごく恥ずかしくてちょっとムズムズしてめっちゃ嬉しい。
あったかい。
「あすか、好き!」
思いっきりあたしに抱きついた。
「大っ嫌いじゃないっけ。」
ちょっとからかってみる。
「う、嘘だもん!嫌いになんてなれない!」
「かわいい。」
「ねーねー、バレンタインこそはパーティーしよーね?」
「うん、行く。」
「絶対!」
「約束。」

