この恋を、忘れるしかなかった。
わたしと霧島くんのことを学校に密告したのは、田宮さんだった。
勝手な想像だけど、田宮さんは霧島くんに会いに行こうとしていたのだろう。
きっとまだ好きだから…。
あの日は霧島くんの誕生日の前日だったから、プレゼントを用意していたのかもしれない。
そこにわたしが出てきたら……。
「…」
驚いたとか、そんな生優しいものじゃなかったはずだ。
嫉妬、憎悪…マイナスの感情が、どろどろと溶け出ていたかもしれない。
今の田宮さんが、その成れの果てだとするなら、原因の全てはわたしにあるということになる。
わたしは、霧島くんだけでなく、田宮さんの事まで傷つけていた。

"安藤先生は、カメを見に来ただけです"
"でも先生は、霧島サンのことしか見てなくて…"
"悔しいよ梨花子〜!"
"全部全部アンタのせいだから!"
彷徨うことしか出来ない想いたちーーーそれならいっそ、行方が追えないように…手の届かない所へ。
"わたしも、霧島くんのこと…好きなの"
涙が一筋、零れ落ちた…。


< 96 / 96 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:5

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ゆりかご

総文字数/105,549

青春・友情272ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ゆらゆら… ゆらゆら…… あなたは あたしを 優しく あたたかく 揺らすんだ… ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 受験失敗、失恋、裏切り。。。うまくいかない毎日に悩みながらも、歩んでいく高校生活。 あきらめきれない想いと、新しいときめきーーー胸キュン必至⁈ 是非読みにきてください。 いいねや感想などいただけたら、大変励みになります。 ◇野いちご1作目◇
15歳、今この瞬間を

総文字数/118,310

青春・友情287ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
友達なんていなかった 夢も希望もなかった いつも誰かのせいにしてきた そんなあたしは、 間違いだらけだった… そんなあたしの 忘れていた夢を思い出させてくれたのは、 夢も希望もないと言っていた キミだった ーーー15歳 あたしたちは 瞬間を駆け抜ける ********** 子供と大人の中間の時期、15歳。 その難しい年齢の登場人物から生まれる喜怒哀楽を、わたしなりに表現してみました。 ぜひぜひ読みに来てください(●´ω`●) 感想など残してくれたら嬉しいです。 ◇野いちご6作目◇ 2024.1.2〜オススメ掲載 ありがとうございます!
結婚の約束をしよう

総文字数/75,095

恋愛(純愛)182ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
いつかみたいに… もう一度 結婚の約束をしよう ************* 自分に自信がない、地味目な主人公。 それなりに毎日楽しんではいるけど…。 もう会えないと思っていた幼なじみとの再会で、少しずつ変わっていく主人公。 その出来事全てが、奇跡だったーーー。 感動のラストが待っているかも⁈ 非現実的な要素を含む物語に、初めてチャレンジしてみました。 是非読みにきてください&感想などいただけたら大変励みになります。 ◇野いちご2作目◇ 2020.5.26〜オススメ掲載 ありがとうございます!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop