それはきっと、君に恋をする奇跡。
遥輝のいない学校は、やっぱつまんねえ。
……行きたくねえ。
遥輝の病室に来ていた方が数倍いい。
それを遥輝はなんとなく知っているようだったけど、なにも言ってくることはなかった。
「蒼は進路どうするの?」
今日も遥輝の所へ来ていると、耳の痛い話を振ってくる。
「……未定」
3年生のこの時期は、進路の決定で周りはピリピリムード。
でも俺はべつにどうでもよかった。
高校なんか行かなくても……そんな投げやりな気持ちだった。
「じゃあさ、桜園高校なんてどう?」
遥輝は、俺の目をジッと見つめた。
ドクンッ───
それは、遥輝と陽菜が約束した高校だ。
どうして俺に、桜園高校を勧める……?