会いたい
翌日。

「寒いと思ったら、やっぱり寒波来てるんだ」

自宅のリビングでニュースを見ながら、MAKIDAIが呟いた。

「そうなんだよなぁ。三代目が札幌入りする時は大丈夫そうだけどなぁ」

工藤は、腕を組んで天気図に見入っていた。

一方、楓は。

「んーっ、マキさんのプレゼント、何がいいかなぁ」

カフェでランチをしながら、一人悩む楓。

(子供達のプレゼントは、希望通りの物を準備するだけでいいけど、マキさんのはどうしよう…。北海道のLiveのお礼のつもりだけど、大したもの買えないしなぁ、それに欲しい物は、何でも買えちゃいそうな位お金持ってそうだし)

必死に考えるが中々これというものが思いつかない。

(後、2日しかないっ。ネット配達も無理な日にちだわ。もう、歩いて探すしかないな)

ランチの後もそんなに時間があるわけではないが、駅近くの店を回ることにした。

紳士売場に立つのは、随分久しぶり。

(ニット帽は、たくさん持ってそうだしなぁ…。マフラーでもいいかな?んー、
でも、着ける時あるかなぁ?だいたい定番だよね)

ワクワクしたり、ドキドキしたり、悩んでみたり、プレゼントを選ぶ時間は相手にことをずっと思い浮かべながら過ごす。

こんな時間も楽しい。

(あっ、これにしよう‼︎これもセットにしたら、絶対、使って貰える〜)

楓は、ピンと来たその品物を手に取りながら、

(マキさんに似合うのは、うーん、こっちかな?こっちかな?)

何種類かチョイスした中から、悩んだ末、柄を揃えたセットにした。

(よしっ、この組み合わせで行こ!)

プレゼント用にラッピングして貰い店を出た。
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