第3者恋
「ただいま〜」

「お前…!柚希と会ったのか?!何もされてないよな?」

「あのねお兄ちゃん。柚希さんいい人だったの。」

「はい?」


私はお兄ちゃんに柚希さんのことを話した。


お兄ちゃんと付き合った理由。
修斗くんとの関係。
柚希さんが思ってること。


何も隠さずに最後まで話した。

だから、柚希さんがもう1度付き合いたいってことも…。


「そっか。何となく可笑しいとは思ってたんだよ。大学の人達が口を揃え“いい人”って言ってたから。」

「え、お兄ちゃんと大学一緒なの?」

「おう!1個したの後輩!」

「ええええええ!」


だから知り合ったのか。


お兄ちゃんと知り合った経緯が1番気になってたけど…、そーゆーことね。


柚希さんも何も言わないから気にしてなかったけど。


「にしても付き合いたい、ね〜」

「どうしたの?」

「いや、何でもない。」


そんな顔したら読み取るのが苦手な私でも分かるよ、お兄ちゃん。


本当はお兄ちゃんももう1度付き合いたいんでしょ?

私でも分かるんだからすぐにバレる。



きっと大丈夫だよ。

< 108 / 160 >

この作品をシェア

pagetop