第3者恋
あれから1時間。

私は1人で生基の課題を黙々とやっていた。


他の人はそれぞれ教えたり、教わったりしているのに……!!


今回は自分の責任だから仕方ないんだけど……、悲しい。


「春野さん放ったらかしにしてたけど大丈夫そう?」

「七瀬先輩!大丈夫ですよ〜」


七瀬先輩が私に声をかけるのは珍しい。


大体は水永先輩なのに!


「分からくなったら遠慮なく聞きてね」

「はい!」


七瀬先輩の優しさがとても嬉しいです!


他の人はみんな私に何にも話しかけてこないから。


私だってみんなと話したいのに…!


祈音も昔に比べたら全然点数上がようになったし、この勉強会は案外ありだったのかも知れないね。


でも、ちょっと、寂しいな。
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