第3者恋
気がつけば時間はかなり過ぎていた。


そして、


「あれ、みんなどこ行ったんですか?」

「あぁー…、疲れたからって買い出し」

「え!なんかすみません…。」

「気にしないで、春野さん結構集中してたみたいだったから。…さて、俺達も休憩しよっか」

「はい!」


そう言って水永先輩はテレビを付けてくれた。


だけど私は水永先輩と2人だと思った瞬間なんだか緊張してきてしまった。


そんな時テレビから「君に触れてたい」と言う声が聞こえた。その後テレビの人達はキスをしていた…。


お互いそれに驚き体を動かした時、私達の手が触れてしまった。


「わっ!すみません…。」

「こっちこそ…。」


そうは言っていても水永先輩はそんな事を思ってないような気がした。


そしてなんとなく水永先輩がしたい事が、分かる気がした。


だから私は水永先輩に体をあずけた…。


口付けはほんの一瞬だった。だけれど時の流れが遅く感じたのは私だけなのだろうか…?



この匂い


この温もり


大好きになっちゃった
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