第3者恋
「羨ましいのは俺だよ。」

「なんで?」

「エスパーじゃんゆー。ガチトーンで」

「人の気持ちは気づきやすいからね」


恐ろしい。

だから俺の気持ちも、相談したいこともスグにバレる。


でも、ゆー の事を羨ましがってるだけじゃ気が済まない。


俺も春野さんとの未来をあれこれ考えちゃって……


腹をくくって告白しなきゃだよな。


いつまでもこんな状態じゃいけない!


「告白でもする気になった?」


そしてまたゆーはニヤッと口角をあげた。


「はぁ〜〜〜。なんでもお見通しだな」

「ま、蒼の気持ちは割とね!」

「……ありえない。」


この人は本当にエスパーすぎて。


もう、ため息しかつけないや


でも今回は誰かに言われなくても、告白するよ!!


変わらなきゃいけないから。
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