第3者恋
「という事で一緒に行きましょ、雪」

「暇だからいいけど」


おおおぉぉぉぉ!

絶対に断ると思っていたのに

案外あっさりとOK貰った


「祈音。その、相手は?」

「当日までお楽しみ」

「あ、そう」


佐々原先輩の方はすぐに決まったみたいで、昨日のうちにメールが来たらしい。
怖い先輩じゃないといいんだけど…


佐々原先輩の見た目は金髪に染め背が高いのでかなり目立つ。そして、チャラいと評判があがっている程。


「楽しみだな」

「うんっ」

「そーね(色々と)」


ま、祈音も充分チャラいんだけどね

祈音は地毛が茶髪なので目立つ

そして、サバサバしておりスポーツ女子

暴言もよく吐く


「色々と似てるかも」


しかし、2人とも根はいい人。
そりゃ信頼されるよね


でも、信頼なら雪の方が上かも

なんせ1年で生徒会書記という、
模範的な生徒だから


「どうしたの、華奈」

「なんでもない」

「そーいや華奈、また告白断ったんだって?」

「うん……」


“恋”とか“付き合う”とか、
私にはよく分からない事。

中途半端な気持ちは良くないし


“恋してみたいなぁ〜”
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