第3者恋
嵐の前のお話
おばさんに祈音の浴衣を着付けて貰った。ヘアアレンジは私が得意なので私が祈音に似合ったヘアアレンジをした。


「華奈も華奈のおばさんもありがとう」

「佐々原先輩と楽しんでね」

「うん!」


暇になっちゃったなぁ

私も花火観たいな…って、
家から見えるけど1人じゃ悲しい


天翔は友達と花火大会へ。お兄ちゃんはバイトの帰りに寄るらしいので、今年は私1人で花火大会。


「夕飯でも買って帰ろー」


雪はこの時期おばあちゃんの家に帰省してるから夏休みはあんまり会えない。それが結構悲しかったりする……


「祭りに行ったら綿飴食べようぜ」という幼い声が聞こえた。きっと小学生くらいだろう。その声の先に目を向けると5人組の小学生が居た


楽しそうにはしゃいでる。そりゃそうだよね、もうすぐ終わるもんね。毎年花火大会が来るとね



暑かった太陽も


少しだけ前より涼しくなった


夏休みが終わる




だけどその前に



少しだけ静寂が起こる

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