私の最後の愛

龍がリハビリをしている間ずっと傍にいた。

「ッッ、」
痛さに歪む龍の顔でさえ愛おしく思うのは自分でも終わったなと思う。

それからの龍は最低限の食事と睡眠でリハビリに集中した。
丁度1週間。
私は腰を抱かれて病院の外へ出ていた。
見送りに来ていた看護師さん達が頬を染めているのは不快で。
でも私の男はそれらを目に映すことも無く、真っ黒な瞳には私しか映っていなかった。
紅さんの運転する車に乗って家に帰る。
龍と一緒に並んで歩くのも、とても久しぶりに感じる。

「「「「お帰りなさいやし!!!!」」」」
マンションに入ると綺麗に整列した組員さん達が綺麗にお辞儀をする。いつもより5倍増し??
「あぁ。」
「ただいま。」
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