HEAVEN ROAD
「俺は静香自身を好きだったかどうかわかんない」



「どういうこと?」



「昔付き合っていた女に重ねてたんだ」



翔がいっていた女か……



黒髪の似合う優等生。



「だから、俺も静香を怒れる立場じゃねぇ」



「じゃあ何で昨日は?」



「俺はそんな自分に腹が立った。そんなことして女選んだから裏切られたって当たり前だって」



「そうなのかな?」



あたしには違うように思える。



「お前は恋愛とかわかんねぇよな」



意地悪そうに笑う豊があたしに手を伸ばし、髪の毛をクシャクシャっとする。



「確かにね。恋愛とかわかんねぇよ。でも、違うと思う」



「何が?」
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