御曹司様のことなんて絶対好きにならない!
「係長、早いんですね。まだ開始予定まで15分ありますよ」

驚いて返事する私に少し照れたように笑いながら教えてくれる。

「今回は俺が1番後輩だからね。やっぱりちょっと緊張してるかな」

「あ、そうか。入社時期だけなら私も2年先輩ですもんね」

私はクスリと笑って胸を張り、威張るような態度をとる。


そして私達は顔を見合わせて2人でクスクスと笑った。

「ありがとう。今ので大分緊張もほぐれたよ。これなら打ち合わせも上手くいきそうだ」

笑顔のまま資料を席に配る坊っちゃまを見て、なぜだか私の胸はドキドキと高鳴っていく。



な、なんだ!?これじゃまるで私‥‥


心に浮かんだ可能性を強く否定する。こんな気持ちを認めてしまったら、私ヤバイでしょ!
まずは仕事しなきゃ、だ。


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