L'eau, je suis important...




「えー!
何でフルネーム!?
お願いだから!せめてどっちかの呼び捨てで!」



うっわ。何だコイツ。

面倒くせぇー。



「あー、じゃあ、佐藤。」



俺のその発言に、何故かブスっとする佐藤。



「えー!なんで、佐藤なの!?
僕は悠太って呼んでんじゃん!何で玲じゃないの!?」



何だよコイツ。

どっちでもいいって言っただろ。


それを口にすると…。



「そうだけどさ!でも違うじゃん!」



はぁ?何が違うんだよ!



つか、コイツかなりキャラ崩壊してんな。



王子になったり、不良になったり、駄々こねっ子になったり。


もう、しょうがねぇーな。




「玲。」


そう呼んだ途端に、
バッという効果音が聞こえそうなくらい
勢い良くこちらを向いた。



「!今、玲って呼んだ!?
ねぇねぇ!悠太!今、玲って言ったよね!?」



「ちっ。うっせぇー。」


そう言ってそっぽを向いた。


「はは!照れてる!
照れ隠しなんでしょ!?」



マジでうぜぇー。




< 16 / 359 >

この作品をシェア

pagetop