L'eau, je suis important...
「次は俺な!
俺は幹部の佐々木奏多(Sasaki Kanata)!
舞羽ちゃんよかったら今夜一緒にどう?」
オレンジの髪で襟足を軽くしばっている。
瞳は黒。
なんというか、すごくチャラい…。
「い…いや……あの…」
戸惑いを隠せない反応をしてしまった…。
「もう!奏多!
舞羽が困ってんじゃん!舞羽は純粋なんだからやめてよね!」
愛華が助けてくれた。
ここに来て愛華に助けてもらってばっかりな気がする…。
「はいはーい」
絶対やめる気ないよね…。
その返事…。
思わず笑顔がひきつった。
「最後は俺だな。
総長やってる阿部陽向(Abe Hinata)だ。
愛華の彼氏だ。」
金髪に黒の瞳。
一つ一つのパーツが完璧に整っていて、それが間違いなく綺麗に、寸分のズレもないくらい完璧に配置されている。
まさに芸術品のような顔…。
これで全員の自己紹介が終わった。
「最後に山本さんから自己紹介していただいてもいいですか?」
梶原さんにそう言われ、言われるままに自己紹介をした。
「私は山本舞羽です。
よろしくお願いします。」
正直、言うことがなくて困った。
名前くらいしか言うことがない…。
「舞羽ちゃんよろしくぅ!」
そう思ってると横からチャラい返事が返ってきた。