L'eau, je suis important...




「次は俺な!
俺は幹部の佐々木奏多(Sasaki Kanata)!
舞羽ちゃんよかったら今夜一緒にどう?」



オレンジの髪で襟足を軽くしばっている。
瞳は黒。


なんというか、すごくチャラい…。



「い…いや……あの…」


戸惑いを隠せない反応をしてしまった…。



「もう!奏多!
舞羽が困ってんじゃん!舞羽は純粋なんだからやめてよね!」


愛華が助けてくれた。


ここに来て愛華に助けてもらってばっかりな気がする…。



「はいはーい」



絶対やめる気ないよね…。

その返事…。


思わず笑顔がひきつった。



「最後は俺だな。
総長やってる阿部陽向(Abe Hinata)だ。
愛華の彼氏だ。」



金髪に黒の瞳。
一つ一つのパーツが完璧に整っていて、それが間違いなく綺麗に、寸分のズレもないくらい完璧に配置されている。


まさに芸術品のような顔…。



これで全員の自己紹介が終わった。


「最後に山本さんから自己紹介していただいてもいいですか?」


梶原さんにそう言われ、言われるままに自己紹介をした。



「私は山本舞羽です。
よろしくお願いします。」


正直、言うことがなくて困った。


名前くらいしか言うことがない…。



「舞羽ちゃんよろしくぅ!」


そう思ってると横からチャラい返事が返ってきた。



< 177 / 359 >

この作品をシェア

pagetop