L'eau, je suis important...





「かみさまー?てんしさまー?」


うんうん、と私の言葉に頷いた。


「神様や天使に近づくために一つでも順位を上げるために、人間として生まれて、良い行いをするの。」




「うーん?
むずかしいねぇ〜」


むーっと悩んでいると、ポンと頭に温かいものを感じた。


「いいのよ。
でも、これだけは覚えていてね。」


「うん!
むう、おぼえるぅー!」



『もし、若い年齢で、亡くなったり、
病気や交通事故で亡くなった人がいたら、
きっとその人は、家族や周りの人のために生まれてきた。』


すごく真剣な顔をして言ったばあちゃんのことをよく覚えている。


「じゃぁーあ!
おとうさんもむうやおかあさんのためぇー?」


「ふふふ
もちろん!舞羽ちゃんやお母さんのためよ!」


その言葉が嬉しくて、満面の笑みでこういった


「おとうさん!ありがとう!」


すると、ばあちゃんが


「ふふふ
舞羽ちゃんはいい子ね〜」


と言って、優しく頭をなでてくれた。




< 78 / 359 >

この作品をシェア

pagetop