L'eau, je suis important...
「かみさまー?てんしさまー?」
うんうん、と私の言葉に頷いた。
「神様や天使に近づくために一つでも順位を上げるために、人間として生まれて、良い行いをするの。」
「うーん?
むずかしいねぇ〜」
むーっと悩んでいると、ポンと頭に温かいものを感じた。
「いいのよ。
でも、これだけは覚えていてね。」
「うん!
むう、おぼえるぅー!」
『もし、若い年齢で、亡くなったり、
病気や交通事故で亡くなった人がいたら、
きっとその人は、家族や周りの人のために生まれてきた。』
すごく真剣な顔をして言ったばあちゃんのことをよく覚えている。
「じゃぁーあ!
おとうさんもむうやおかあさんのためぇー?」
「ふふふ
もちろん!舞羽ちゃんやお母さんのためよ!」
その言葉が嬉しくて、満面の笑みでこういった
「おとうさん!ありがとう!」
すると、ばあちゃんが
「ふふふ
舞羽ちゃんはいい子ね〜」
と言って、優しく頭をなでてくれた。