L'eau, je suis important...
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「あのね、髙野くん。
これはばあちゃんの話を今の私が勝手に解釈してるだけなんだけど、お父さんはもともと神様に近い位で、私達の位を上げるために生まれてきたんだと思うの。
もし、交通事故で家族を亡くしたら、今後交通事故がなくなるようにってするでしょ?
だから、それって結果的に、良い行いをするってことだよね。
そうやって、家族の位を上げるのかなって……。」
かなり真剣な顔で悩み込んでいる髙野くん。
「あぁ。なるほどな…。」
んー?
あまり納得してないのかな?
『でもね、髙野くん。これだけは言わせて。
絶対に髙野くんや髙野くんの家族のために、お父さんは生まれてきた!』
まだ難しい顔をしている髙野くんを見て慌てて、言葉を加えた。
「いや、でも!
私の勝手な解釈だから…」