L'eau, je suis important...
山本を見ると、ふと何かを思い出したようで、こちらへ向かってきた。
チッ。
玲が言ったことは本当かよ!
「髙野くん。」
「山本、どうした?
もう熱は大丈夫か?」
「あぁ、うん!もう大丈夫だよ。
それでね、旗作りの事なんだけど、昨日私のせいで色塗りが全部終わってないけど、みんなが書くスペースはちゃんと出来ているから、先生に時間をとってもらったの。
その時間でみんなに書いてもらおうと思っているの。」
なんだ。
旗作りのことか……。
「お前のせいじゃねぇーから気にすんなよ。あ、あと、文字入れのことな。わかった。
すまねぇけど、また山本がしきってくれよ。」
ふわふわ頭をなでた。
「うん!ありがとう!」
そう言うと、山本は友達の方へと戻っていった。