L'eau, je suis important...
はじめから、山本は俺にとって今までの女とは違う存在だった……?
―『そこの子~!山本舞羽ちゃん!
かわいい子だよねぇー!』
かわいい感じでほわっとしている。
『あぁ…。まぁ。』
『おー!珍しいなぁー!!
悠太が女の子褒めるなんてぇ~』
女に対して、何かの印象を持ったのも。
―『なぁ。山本。
お前ってやっぱモテんの?』
『え!なんで!?
そんなことないよ!』
自分から女に話しかけたのも。
―『山本、俺が旗を片付けるから、山本は帰る準備していいぞ。まだ教科書とかバッグに入れてないだろ?』
山本は、仕事をしていたため、帰る準備ができていなかった。
もしそれを知らなかったら、気が利かない男だと思われていたか?
『じゃあ、お言葉に甘えて…』
女を気遣ったのも。
―俺が言った言葉に首を傾げる山本の手首を掴んだ。
『!?
え!髙野くん!?』
そして、俺の方へグッと引き寄せて、手を繋ぎ直した。
―ふわふわと頭をなでた。
―ニコッと笑った山本を思わず抱きしめた。
―またふわふわと撫でると照れたように微笑んだ。
自分から女に触ったのも。
もともと俺にとって山本は特別な存在だった…。
それに自分が気づいてなかっただけで。