借金取りと私の関係【完】
最近はそればかりだ。



「お金を返せないことが?」



真琴さんが眉を寄せて、少しだけ首をかしげる。



「いや…」



小さく首を振る私に、分からないといった表情を見せる真琴さん。



私も分からない。



黒崎さんに悪戯されたり文句を言われたり、嫌なはずなのにどこかで待っている自分もいて。



今日は来ないのかな、なんて玄関を見つめる日もあって。



『満更でもなかったんだろ?』



図星だったのかもしれない。
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