借金取りと私の関係【完】
乾燥も増してきた最近は、ピョンピョン跳ねてしまって仕方がない。



鏡の前でぶすくれる自分なんて、冗談でも可愛いとは言えない顔。



私なんかに、価値などあるのだろうか。



『アンタは女だ。女の体には価値がある』



到底理解はできそうにない言葉を思い出しながら、着替えるためにズボンを脱いだ。







_____ピンポーン




「え…!?」



突然響いたインターホン。



焦って片方の足を抜けかけ、その場に頭から突っ込んでしまった。
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