借金取りと私の関係【完】
(まさか今…!?)



とりあえずテキトーに転がっていたジーパンを履き、急いで扉の前へ。



覗き穴を見ると、やはり昨日の男の人が。



「い、いま開けます…!」



鍵を開けてドアノブを回すと、昨日と同様グイッと扉が引っ張られた。



そのまま前のめりに倒れる私を、力強く受け止めたのは、



「もうその気?」



妖しく笑う、借金取りだ。



「や、ち、違います…っ」
< 23 / 333 >

この作品をシェア

pagetop