借金取りと私の関係【完】
「アンタも。それパジャマだろ」



「あ、そうだった」



「ったく」



2人暮らしと言っても過言ではないくらい、私の家には黒崎さんの私物が増えた。



寝ても起きても黒崎さんがいる。



だけどそれを、付き合ってると呼べるのだろうか。



経験も何もない私に分かるはずもない。



「遅いんだから早くしろよな」



奥から用意を済ませた黒崎さんが、ノロノロと着替える私に釘を刺した。
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