借金取りと私の関係【完】
ツヤのある黒髪が、黒崎さんの目元をサラッと隠した。



見惚れるって、きっとこういうことだろうと思う。



気づけば、落ちた前髪に触れていた。



「…なに」



「あ、え、起き…っ」



いきなり目を覚ました黒崎さんに、アワアワと慌てる私。



触れようとしていた手を、黒崎さんが掴んだ。



「ご主人に、イタズラでもしようとしてた?」



「や…っ」



その手を強く引いた黒崎さんが、グンっと顔を近づける。
< 45 / 333 >

この作品をシェア

pagetop