副社長とふたり暮らし=愛育される日々
「コストと時間がかかるので、その分価格に反映してくるでしょうね。わが社の商品は手頃な価格が売りなので、あまりお高くなるものは避けたいわ」
「……そうですか……」
いい返事はもらえず、私は肩を落としてため息を漏らした。
たしかに、Mimiは安くて可愛いから人気なのだ。コストパフォーマンスを下げてしまったら、売上は伸ばせないかもしれない。
やっぱりダメか……と意気消沈していると、このメンバーの一員にもなっているPR担当の柴田さんが、腕を組みながら言う。
「でも、包装や容器のほうでコストを抑えられれば、もしかしたら実現可能かも──」
「柴田さん、あまりりらさんを期待させるようなことはおっしゃらないほうがいいですよ。ねぇ?」
彼の言葉を遮ったのは、ふわふわの長い髪がお人形さんのような、三嶋さんの部下らしき若い女性。社員証を見ると、唐木(からき)さんというらしい。
モデルの端くれの私より、よっぽど女子力の高い子で、私に向かって小首をかしげて笑いかける。
いやいや、『ねぇ?』と言われても。むしろこっちは期待させてほしいくらいなんですけど。
本当に、どうしても無理なんだろうか。これ以上いろいろ言ったら、ただのわがままになってしまうのかな……。
もやもやしつつも、どこまで自分の意見を押し通していいものかわからなくて、微妙な笑みを浮かべるしかなかった。
「……そうですか……」
いい返事はもらえず、私は肩を落としてため息を漏らした。
たしかに、Mimiは安くて可愛いから人気なのだ。コストパフォーマンスを下げてしまったら、売上は伸ばせないかもしれない。
やっぱりダメか……と意気消沈していると、このメンバーの一員にもなっているPR担当の柴田さんが、腕を組みながら言う。
「でも、包装や容器のほうでコストを抑えられれば、もしかしたら実現可能かも──」
「柴田さん、あまりりらさんを期待させるようなことはおっしゃらないほうがいいですよ。ねぇ?」
彼の言葉を遮ったのは、ふわふわの長い髪がお人形さんのような、三嶋さんの部下らしき若い女性。社員証を見ると、唐木(からき)さんというらしい。
モデルの端くれの私より、よっぽど女子力の高い子で、私に向かって小首をかしげて笑いかける。
いやいや、『ねぇ?』と言われても。むしろこっちは期待させてほしいくらいなんですけど。
本当に、どうしても無理なんだろうか。これ以上いろいろ言ったら、ただのわがままになってしまうのかな……。
もやもやしつつも、どこまで自分の意見を押し通していいものかわからなくて、微妙な笑みを浮かべるしかなかった。