その灯火が消えるまで
18




1月最後の、夜。




雪がチラチラ降るなか。

俺はいつものように、蛍太郎と散歩をしていた。




12月以来結灯には会ってなくて。


もう手術も近いし、
体によくないんだろう、なんて思ってた。






「貴也!」



ドンッ!



「うお」


俺に勢いよくどついてきたのは、
結灯だった。

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