純情シンデレラ
ちょうど、松本さんの話をしていたところだったこともあって、もしかしたらまた松本さんが電話をかけてきたのかもしれないと思った私は、ソファからパッと立ち上がると「私が出る!」と言って、電話があるところへサッと駆けだした。

「はいっ。見上でございます・・・あ、はい、私です。こんばんは。はい・・・・それはわざわざ、どうもすみません・・・はい。さっき、松本さんからも連絡がありました・・・・・え?4・5日なんてそんなに・・・そうですか。あの、上野課長。松本さんのお住まい、ご存知でしたら教えていただきたいんですが・・・・・・はい・・・はい。そこなら、行けば分かると思います・・・・アハハッ。はい、どうもありがとうございました。ごめんくださいませ」

受話器を耳に当てたまま、見えない上野課長に向かって、また軽く頭を下げた私は、受話器を置くと、フゥとため息を一つついた。

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