純情シンデレラ
その出来事があった午後の、あと1時間程で終業時間になるという頃。
私は社内報づくりを手伝うために、営業フロアへ行った。

なんか・・心が落ち着かなくてソワソワしている。
だって松本さんに会って話すのは2週間ぶりだし、最後に会ったときは社内食堂で、あんな・・・ゴタゴタに巻き込まれた挙句、あの人に「頑固者」なんて言われてしまって、ムッとしたままだったから・・・。
会って何を話したらいいんだろう。
・・・もちろん社内報のことでしょ!
私は社内報づくりの手伝いに行くんだから!仕事で!
だから仕事の話をすればいいのよ!
と、ずり下がっていないメガネを押し上げる仕草をしながら、落ち着かない自分の心に言い聞かせていたら、目の前に影ができて。

分かっているけど顔を上げると、大柄な松本さんが立っていた。

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