純情シンデレラ
「モトちゃん、やっぱりペンション行きたいんだ・・あ。この男、どっかで・・・あーっ!あいつだ。有栖川建設の社長の息子!なんで奴がここに写ってるんだ?」
「えっと、徳島さんと有栖川さんはいとこ同士で、それでパーティーに招待されたと有栖川さんは言ってました。現にほら。ここに写っているのが彼のご両親で」
「その隣にいるのが、君のご両親だ」

・・・なんで松本さんは、ケンのある言い方をするんだろう。
気にはなるけど気にしないよう努めながら、私は次々と写真をめくっていった。
時間も限られてるし。

「なんか・・この人のショット、増えたね」
「え?そうかな。たぶん一緒に話してたから」
「それで二人一緒の写真もあるのか」
「あぁ、それはいとこから“撮ってあげる”って言われて・・」
「随分仲良さそうじゃなーい。このこのぉ」
「そう?まぁ、友だちだから・・」
「友だち?」と松本さんが呟いたのと、私がそのまま次の写真をめくったのは、ほぼ同時だった。

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