純情シンデレラ
『僕なりにリサーチして、ここなら僕も安心して君を行かせることができると思ったところを3校程探しておいた』
『わぁ・・・。ありがとうございます、ここまでしていただいて。私一人だったら、どこの自動車学校に通ったらいいかなんて、分からなかった・・』
『僕が君に対して親切なのは、もちろん君が好きだからだけど・・ほんとのことを言うと、君を利用しようとしていたことに対する僕なりの償いでもあるんだ』
『わ、私を利用する、とか・・償いとか。一体何の話ですか』

緊張と不安で、私の心臓がドキドキと不穏な音を立てる中、有栖川さんは少しずつ話してくれた。

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