純情シンデレラ
『もう普通の車にも怖がることなく乗れるようになったね』
『有栖川さんが5日間連続集中特訓してくれたおかげです。今だから言えることですけど、有栖川さんから“そろそろ追い込み時だ”って言われたときには、泣きそうになりましたよ』
『ハハッ。たくさん意地悪してしまってごめんね。ムッシュー・マツモトに知られたら、きっと僕は投げ飛ばされてしまうだろうなぁ』
『意地悪だなんてとんでもない!おかげで私は今ここに、平然と座っていられるんですから。それより・・なんで松本さんが出てくるんですか』
『さあ、なんでかな』
いつものように答えをはぐらかした有栖川さんは、フッと笑うと、ダッシュボードを開けた。
『これを君にあげる』
『え?これは・・・』と私は呟きながら、「桑名自動車学校」という文字を見てハッとした。
『有栖川さんが5日間連続集中特訓してくれたおかげです。今だから言えることですけど、有栖川さんから“そろそろ追い込み時だ”って言われたときには、泣きそうになりましたよ』
『ハハッ。たくさん意地悪してしまってごめんね。ムッシュー・マツモトに知られたら、きっと僕は投げ飛ばされてしまうだろうなぁ』
『意地悪だなんてとんでもない!おかげで私は今ここに、平然と座っていられるんですから。それより・・なんで松本さんが出てくるんですか』
『さあ、なんでかな』
いつものように答えをはぐらかした有栖川さんは、フッと笑うと、ダッシュボードを開けた。
『これを君にあげる』
『え?これは・・・』と私は呟きながら、「桑名自動車学校」という文字を見てハッとした。