純情シンデレラ
「そうなんですか」
「うん。だから俺もなんとか見上さんを守ってあげたいけど、あの人の多さじゃなぁ。難しいなぁ。まぁ対策としては、車両の一番前か一番後ろ、及びその隣に行くことくらいだな。端の方は真ん中よりも空いてるから。ただ、真ん中が“ギュウギュウ”なら、端は“ギュウ”って程度だが」
「要するに、あんまり変わんないってことね」
「少しは違うって。あとはそうだなぁ・・できるだけ毎日違う車両に乗ってみるとか?」
「あ。それ・・松本さんも言ってました」
「そういやあいつも同じ電車なんだよな。見上さん、俺より出(いずる)に守ってもらったら?」
「え!」
「そうね!あの松本さんなら適任じゃない?」
「“あの”松本さんって・・どういう意味?」
「あぁ。あの人、柔道してるんでしょ?敵見つけたら“えいや!”って投げ飛ばしそう」と快活に言う素子さんに同調するように、宇都宮さんはコクコクと頷いた。
「そーそー。あいつはあのごつい見かけどおり、正義感の塊だから。痴漢をやるより、痴漢野郎を止めるタイプだ」という宇都宮さんの言葉に、私はドキッとしてしまった。
「うん。だから俺もなんとか見上さんを守ってあげたいけど、あの人の多さじゃなぁ。難しいなぁ。まぁ対策としては、車両の一番前か一番後ろ、及びその隣に行くことくらいだな。端の方は真ん中よりも空いてるから。ただ、真ん中が“ギュウギュウ”なら、端は“ギュウ”って程度だが」
「要するに、あんまり変わんないってことね」
「少しは違うって。あとはそうだなぁ・・できるだけ毎日違う車両に乗ってみるとか?」
「あ。それ・・松本さんも言ってました」
「そういやあいつも同じ電車なんだよな。見上さん、俺より出(いずる)に守ってもらったら?」
「え!」
「そうね!あの松本さんなら適任じゃない?」
「“あの”松本さんって・・どういう意味?」
「あぁ。あの人、柔道してるんでしょ?敵見つけたら“えいや!”って投げ飛ばしそう」と快活に言う素子さんに同調するように、宇都宮さんはコクコクと頷いた。
「そーそー。あいつはあのごつい見かけどおり、正義感の塊だから。痴漢をやるより、痴漢野郎を止めるタイプだ」という宇都宮さんの言葉に、私はドキッとしてしまった。