純情シンデレラ
それから3時間程つるかめ食堂で「お祝い騒ぎ」をした後、松本さんと私は、子ども柔道の教室へ行くことにした。
食堂のおばちゃんと、食堂にいた人みんな外に出て、わざわざ私たちを見送ってくれた。
そんな“盛大”ぶりがちょっとだけ恥ずかしかったけれど、それだけみんなは私が乗用車恐怖症を克服できたことを喜んでくれているということ。だから私は、恥ずかしい以上に嬉しかった。
「君はみんなに愛されてるんだな」
「あそこにいたおじさんたちは、みんな私が乗用車恐怖症だったって知ってたから」
「・・・どうして君は、乗用車恐怖症を克服する気になったんだ?」
「どうしてって・・変わりたかったんです。嫌な自分を変えたかった。宇都宮さんと素子さんが何度も誘ってくれるのに、“車に乗るのが怖いから”という理由で断る自分が嫌だったし。しかも、当人たちには理由を言えなかったし。それに、あのとき・・怪我した松本さんに病院までついて行けなかった自分が、とても・・・情けなかったから。あんな想いをするのは、もう嫌だったんです。だからね、松本さん。今度怪我をしても、私があなたを病院へ連れて行きます。って、私がそばにいたらの話・・じゃなくて!松本さんが怪我をしないことが一番大事ですよね!もう私ったら。何縁起でもないことを言ってるのよ。ごめんなさい、松本さん」
食堂のおばちゃんと、食堂にいた人みんな外に出て、わざわざ私たちを見送ってくれた。
そんな“盛大”ぶりがちょっとだけ恥ずかしかったけれど、それだけみんなは私が乗用車恐怖症を克服できたことを喜んでくれているということ。だから私は、恥ずかしい以上に嬉しかった。
「君はみんなに愛されてるんだな」
「あそこにいたおじさんたちは、みんな私が乗用車恐怖症だったって知ってたから」
「・・・どうして君は、乗用車恐怖症を克服する気になったんだ?」
「どうしてって・・変わりたかったんです。嫌な自分を変えたかった。宇都宮さんと素子さんが何度も誘ってくれるのに、“車に乗るのが怖いから”という理由で断る自分が嫌だったし。しかも、当人たちには理由を言えなかったし。それに、あのとき・・怪我した松本さんに病院までついて行けなかった自分が、とても・・・情けなかったから。あんな想いをするのは、もう嫌だったんです。だからね、松本さん。今度怪我をしても、私があなたを病院へ連れて行きます。って、私がそばにいたらの話・・じゃなくて!松本さんが怪我をしないことが一番大事ですよね!もう私ったら。何縁起でもないことを言ってるのよ。ごめんなさい、松本さん」