純情シンデレラ
3人乗せて運転するのは、今回が初めてだったから、正直緊張していたけれど、お父さんの口癖を聞いたおかげで、緊張もすぐに解けた。
何より、隣の助手席には松本さんがいる。
大きくて逞しくて頼り甲斐のある、この人の醸し出す雰囲気を感じるだけで、「私は大丈夫!」だと、今日は何度も思った。

変わる過程で「苦しい」と思ったことも何度かあった。
だけど、そこで諦めなかったおかげで、私はいつの間にか弱さを克服することができていた。
それが「いつ」だったのかは、ハッキリと断定できない。
でもこれだけは言える。諦めなくて良かったと。
おかげで、松本さんに嫌われずに済んだ・・・あれ?

私、松本さんに嫌われずに済んだことに、ホッとしてる?
それは・・この人に信じてもらえなかったときの悲しみを、もう味わう必要がないから?
なんで、私、松本さんにだけは信じてほしいと強く想っていたんだろう。それは・・・。

それは、私がこの人のこと・・・好き、だから・・・なの?

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