純情シンデレラ
「ご紹介が遅れました。わたくしは姫路節子。あゆ子の母でございます。娘の見舞いに来てくださってどうもありがとう。さぁどうぞこちらへ。そこに座ってちょうだい。外は寒かったでしょう?お茶でも淹れましょうか」

私は優しいお母さんに促されるまま、椅子の方へと歩いた。

「いえいえ!どうぞおかまいなく。それより・・これを」
「まあ!何て素敵なの!あゆ子ちゃん、見てご覧なさいよ!」

姫路さんのお母さんは、年相応にはしゃぎながら、私が持ってきたお見舞いの花束を姫路さんに見せることで、そっぽを向いていた姫路さんを、私たちの輪に加えることに成功した。

「とてもキレイねぇ。それに、あゆ子ちゃんの好きなお花ばかりじゃない」
「・・うん」

小さな花束に美麗な顔を近づけていた姫路さんは、私の方を見て「ありがとう」と言ってくれた。
そんな姫路さんを見た私は、思わずハッとした。

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