純情シンデレラ
「“生きて生まれたことが奇跡だ”と、医者(せんせい)に言われたくらい、かなり重い症状でね、赤ちゃんの時から子どもの頃にかけて、せんせいと両親が言うところの“大手術”を何度か受けたわ。その手術に耐えることができたこと自体、“奇跡だった”そうだけど、それでも“10歳まで生きることができたら奇跡だ”と言われた。それなのに、あたしは24の今もまだ生きてる。でも・・・」と言いながら、姫路さんは窓辺に視線を移した。

「奇跡が続いたあたしの人生は、そろそろ終わりに近づいてるわ。今年のクリスマスまで持つかどうかは・・」
「なっ、何言ってるんですかっ!」
「あたしの場合、24歳まで生きることができただけで“奇跡”なのよ。それでも、今年のクリスマスまで生きることができたら・・それは“最後の奇跡”と言えるわね」
「そんな・・・」

クリスマスは来週だ。
それなのに・・・そこまで具合が悪そうには見えないのに・・・そんなことって・・・。

姫路さん!!

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