純情シンデレラ
「外は寒かった?」
「あ、はい。まだ雪は降ってないですけどね。でもこの分だと今年はホワイトクリスマスになりそうですよね。天気予報でも言ってたし」

あぁ、世の中に天気というものが存在して本当に良かった!と今ほど思ったことはない。
松本さんのアドバイスや、姫路さんの様子といったいろんな意味で、やっぱりお見舞いには来ない方が良かったのかもしれない・・・。

「そう。・・・見れるかしら」
「え?何が、ですか?」
「雪。それと、イルミネーション。今の時期、街はキラキラしてるんでしょ?」
「う~ん・・私、夜遅くに外出しないから分からないので・・クリスマスの頃には退院できるといいですね」
「あたしね、生まれた時から心臓に疾患があるの」
「・・・・え」

今、何と・・・。
姫路さんが言ったことの意味が良くのみ込めないのに、確実にショックを受けた私は、呆然とした顔で、姫路さんを見ることしかできなかった。

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