純情シンデレラ
「でも・・可愛いんだ」
「はぁ?か、かわいい、って・・!」
「ムキになって言い返す彼女の顔が。それに、他人のことも自分のことのように受け止めて、真摯に考えて話す姿も愛しくてさ。それ見たさについ、な」

・・・人当たりはそれなりに柔らかいんだけれど、ガッシリとした体格と、いかつい顔から、どちらかと言うと硬派に見えるし、中身だって断然硬派だと思う松本さんから、まさか好きな女性の話を聞けるなんて、想像すらしてなかった!
しかもこの人、照れながらも結構惚気てるし。

・・・きっと松本さんは、その人のことを好きで好きでたまらないんだろうなと思うと、一友人として嬉しくもあり、なぜか・・・胸のあたりがモヤモヤした。

< 419 / 530 >

この作品をシェア

pagetop