純情シンデレラ
・・・もう、この人ったら。
私がそばについていなきゃダメなんだ、みたいな言い方しちゃってと呆れる一方で、今の言葉を額面通りに受け取っている自分がここにいる。
そして私も、松本さんのことを、心のどこかではずっと信じていたんだと気がついた。

お互いのことを信じあって、お互いが行く所へ、お互いに導き合いながらついていって、ついていく。
つまりは、お互いが、お互いの道しるべである、そんな関係。

私・・・松本さんとそういう関係になりたい・・ううん、そういう関係を築いていきたい。
だから私はこの人の・・・松本さんの、そばにいたい。
ずっと、寄り添っていたい―――。

松本さんと手を繋いで駅まで歩きながら、私の顔は自然と笑みがこぼれていた。

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