純情シンデレラ
「ああ。そうだろ?」と松本さんに聞かれた私は、手袋を外した両手を頬にあてながら、コクンと頷くことで精一杯だった。

「良かったなぁ、出ぅ。おまえ、恋愛に関しては、ほんとーに不器用な奴だからさ、一時はどうなることかと思ったが。見上さん、こいつは不器用だけど、それ以上に直線的に真面目で馬鹿がつくくらい正直で純心で・・まぁとにかく、本当にいい男(やつ)だから。見た目どおり頼れるし、大船に乗ったつもりで結婚しちゃいなよ!」
「そっ、それは・・」と言葉を濁す私を助けるように「それくらいでいいよ、剛」と松本さんが言ってくれた。

それから私の家まで、車内はずっと和やかな雰囲気に包まれていた―――。

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